先日といっても梅雨明けの前に、京都の桂離宮を始めて見学しました。桂離宮見学のためには、以前は往復はがきで申し込まなければいけないということで、とても不便でした。今は、往復はがきに加えてインターネットでも予約できるので便利になりました。
しかし、なんと今は、予約していなくても当日行って並べば、かなりの確率で、当日入場できることが分かりました。その写真も含め、桂離宮見学の様子を撮影した写真とともに紹介していきます。
はじめに 桂離宮とは?
桂離宮とは、江戸時代初期に、ちょうど即位していた後陽成天皇(ごようぜいてんのう)の弟の八条宮初代智仁親王によって、宮家の別荘として創建した建物・お庭です。親王は、元和元年(1615年)頃に山荘の造営を起こして数年で桂離宮の元である桂山荘を建立しました。
その後、八条宮初代智仁親王の息子の二代寛仁親王によって、寛文2年(1662年)頃までに、沢山の建物及び庭を整備し、現在の桂離宮全体がほぼ出来上がりました。八条宮家は明治14年(1881年)に子孫がいなくなり絶えましたが、明治16年(1883年)に宮内省所管となり、桂離宮となり今日に至っています。
これから写真とともに桂離宮をご案内します。
開園前に待っていたら看板で当日OKを知りました。これは結構衝撃で、当日でも入れるのか!と感慨深いものがありました。
開園時刻の9時よりも早くに開園となり、私は、9時に予約していたので入園OKとなり、まずはチケット購入後は、待合室で暫く待ちました。ほどなく呼ばれて9時からの見学グループがいくつかに分かれて設立し、説明員の方が先導で、お庭の中に入っていきました。自分勝手に自由に見学するのではなく、説明員に沿ってまるで観光ツアーのように見学をしていきます。
待合室自体も、壁周りに色々見学できる展示があります。
待合室に京都市全体の地図がありましたが、桂離宮は、南西方向、地図では左下にあります。最寄り駅は阪急電車京都線の桂駅です。
桂離宮の様子をお楽しみください
さあ、説明員の説明を聞きながら、桂離宮の中に入りました。中はゴミ一つ落ちておらず、とても掃除も行き届いています。実際見学中も何名も掃除などをしているスタッフの方に出会いました。
暫く行くと、茅葺で、切妻の屋根を自然木の皮もついた丸太で支えた御幸門があります。この自然木には触れることが出来ます。
御幸門を後にして、少し戻った後左折すると、外腰掛という四阿のようなお休み場があり、そこを通り過ぎると、州浜という池の端が見えてきます。敷き詰められた石の先端には灯篭があり、岬の灯台を模しています。その先に見える石橋あたりは天橋立に見立てたと言われています。
州浜からさらに歩くと入母屋造りの大きな家が見えてきます。ここは松琴亭といって、桂離宮で最も格調高い藁葺入母屋造りの茶室です。
松琴亭です
松琴亭は、襖の青白市松模様が特徴です。現代でも通用するモダンなデザインですね。
賞花亭は、桂離宮で最も高い場所にあります。
園林堂は、賞花亭の裾にある建物です。
園林堂です
桂離宮の中枢が書院です。書院は、古書院、中書院、新御殿に分かれています。
ここは月見台といって、まさにお月見をする場所です。竹の簀子で造られています。
月だけでなく桂離宮のかなりの部分を眺められる絶景スポットです。
桂離宮見学時間について
見学時間は大体約1時間です。説明員の説明は、ユーモアも交えてとても分かりやすかったです。園内からは外が全く見えないような作りになっており、現代ではなく、江戸時代とかの雰囲気にトリップすることが出来ます。
とても静かで、ストレスフリー、心現れる素晴らしい場所です。昔のように往復はがきでなく、ネットで予約できるうえ、当日早い時間=9時前に並べば当日は入れる可能英も高いです。是非桂離宮で、普段と全く違う環境を味わってみてください。
桂離宮の案内
アクセス: 阪急電車京都線桂駅から徒歩約20分
京都市バス 桂離宮前下車 徒歩約8分
入館方法: 事前申し込みと当日申込があります
9時~16時まで1時間毎に60名ずつが定員で、
事前申し込み定員が40名、当日申込が20名です。
事前申し込み方法:
往復はがきと インターネットでの申し込み方法があります。
いまやインターネット申込のほうが便利でしょう。
当日申込は、1時間毎のコースで事前申込みの空きが生じている場合は
当日申込みに加算し,当日8時30分に現地受付窓口及び
宮内庁ホームページ上に掲示されます。
各コース20名迄です。
8:40から先着順に,参観時間を指定した整理券を配布し,
満員となり次第,受付は終了します。
整理券の受け取り及び参観の際,本人確認のための運転免許証や保険証など
を呈示する必要があります。